2024年05月25日
Next.js App Router向けのMDXコンテンツマネジメントツールRegista
Next.js App Router向けのMDXコンテンツマネジメントツールを自作する という記事で作成したコードを基に、npmでインストール可能なパッケージ Regista を作成しました。
概要
RegistaはNext.js App RouterでMDXコンテンツを管理するパッケージです。主にDynamic Routesによって各MDXコンテンツに対応したページを動的に作成する用途を想定しています。
// src/content.index.ts
import * as path from "path";
import { z, defineMdx } from "@cieloazul310/regista";
export const post = defineMdx({
contentPath: path.resolve(process.cwd(), "content/post"),
basePath: "/post",
schema: {
author: z.string().optional(),
},
});
export type PostFrontmatter = z.infer<typeof post.schema>;
export type PostMetadata = z.infer<typeof post.metadataSchema>;
// src/app/post/[...slug].tsx
import NextLink from "next/link";
import type { Metadata } from "next";
import { post } from "@/content";
export async function generateStaticParams() {
const allPosts = await post.getAll(); // => PostMetadata[]
return allPosts;
}
export default async function Page({ params }: { params: { slug: string[] } }) {
const { slug } = params;
const item = await post.useMdx(slug);
if (!item) return null;
const { content, frontmatter } = item;
return (
<article>
<header>
<h1>{frontmatter.title}</h1>
<small>
<time>{frontmatter.date.toDateString()}</time>
<span>post by {frontmatter.author}</span>
</small>
</header>
<section>{content}</section>
</article>
);
}
動機
Next.jsは@next/mdx
パッケージを使うことでMDXファイルから静的なページを作成することができますが、ファイルコレクションから動的にページを作成する方法はこれといったものが見つかりませんでした。
その目的に叶うパッケージとしては Contentlayer が挙げられますが、最終リリースは2023年6月、Next.js v14に未対応の状態のまま プロジェクトが止まっています 。(後から気付きましたが、Contentlayerをフォークした Contentlayer2 というパッケージが作成されているようです)
Next.jsの公式ドキュメントには next-mdx-remote というパッケージを使用して MDXファイルを扱う方法が記載されている ため、next-mdx-remoteを利用する方法を拡張して、勉強がてらMDXコンテンツやデータを扱うパッケージを作成してみました。
技術面
基本的な技術面は Next.js App Router向けのMDXコンテンツマネジメントツールを自作する という以前の記事がベースになっているため、そちらをご覧ください。
next-mdx-remoteの導入と削除
さて、当初は前述の通りnext-mdx-remoteを利用していましたが、Regista v1ではnext-mdx-remoteを使用していません。
元々の予定ではnext-mdx-remoteがv5になるタイミングで、Registaのv1をリリースする予定でした。ところが、next-mdx-remote v5がリリースされたと同時に、リポジトリのREADMEに 以下のような記載 が追加されていました。
You Might Not Need next-mdx-remote
If you’re using React Server Components and just trying to use basic MDX with custom components, you don’t need anything other than the core MDX library.
React Server Components(RSC)でMDXを使用するのであれば、MDXのコアライブラリで事足りるためnext-mdx-remoteを使う必要はない、という内容です。
READMEに記載されているサンプルコードを参考に、Regista v0のコードを書き換えることで、next-mdx-remoteへの依存を削除することができました。
ダム底の春 feat. Sobs / 日食なつこ (2023)
Regista
Next.js App Router向けのシンプルなMDXコンテンツマネジメントツール
https://cieloazul310.github.io/regista/