横浜FCが減資を発表

2021年11月11日

横浜FCが減資を発表

横浜FCを運営する株式会社フリエスポーツクラブは2021年11月11日、資本金の額の減少(無償減資)の実施を発表しました。

株式会社横浜フリエスポーツクラブ 資本金の額の減少(無償減資)に関するお知らせ (2021年11月11日)
www.yokohamafc.com

背景

横浜FCは2021年7月に第三者割当増資を実施しています。その際に、年度内の減資の実施を予告していました。

横浜FCが第三者割当増資を発表 (2021年7月23日)

減資の内容

1.減資の目的

当社の財務戦略の一環、資本政策の機動性・柔軟性の確保、欠損填補による経営の立て直しを図ることを目的とし、会社法第447条第1項の規定に基づき資本金の額の減少を行うものであります。

2.減資の要領

(1)減少すべき資本金の額

資本金5億5,364万円のうち4億5,364万円を減少し、1億円といたします。

(2)資本金の額の減少の方法(無償減資)

発行済株式総数の変更は行わず、減少する資本金の額4億5,364万円の全額を、その他資本剰余金に振替えることといたします。

(3)資本金減少による株主様への影響について

今回の減資は無償減資となりますので、株主資本の中で振り替えを行うものであり、金銭の交付などはございません。また株式保有比率の変動もございません。

今回の減資によって、株式会社横浜フリエスポーツクラブの資本金は1億円になりました。各事業年度終了時に資本金が1億円以下であると、租税特別措置法第42条で定める法人税率の特例を適用することができます。

No.5759 法人税の税率
www.nta.go.jp
(単位: 百万円)純資産資本金資本剰余金等利益剰余金
2020決算16354125-463
増資後416554325-463
減資後416100779-463

プレスリリースの内容を反映した減資時点での貸借対照表・純資産の部は以上のようになります。減資は資本金(または資本剰余金等)の額を減らし、他の項目に振り替えを行うことなので、純資産の額は変化しません

一般的に、減資による項目振り替えは、資本金及び資本剰余金の額を減らし、利益剰余金のマイナスを補う事例が多く見られます。しかしながら、プレスリリースには今回の減資では減少する資本金の額を全額、その他資本剰余金に振り替えると記されています。

年度内に増資がないのであれば、横浜FCの2021年度決算における純資産は、減資時点の4.16億円に2021年度の当期純利益を加えた値になります。

リンク

株式会社横浜フリエスポーツクラブ 資本金の額の減少(無償減資)に関するお知らせ (2021年11月11日)
www.yokohamafc.com
会社法 (資本金の額の減少)
elaws.e-gov.go.jp
No.5759 法人税の税率
www.nta.go.jp
租税特別措置法 第三章 法人税法の特例
elaws.e-gov.go.jp
横浜FCが減資を発表

日付: 2021年11月11日

最終更新日: 2022年05月03日

クラブ: 横浜FC

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