2019年Jクラブ経営情報

営業収入 多い順

単位: 百万円
クラブ所属順位営業収入営業費用営業利益営業外収益営業外費用経常利益特別利益特別損失税引前法人税等当期純利益関連法人
1神戸J18114401100543567259243002430243-
2浦和J11482188082136118139001397762260
3川崎J14696961688012180200802240562-
4名古屋J113691268278518271-16800-1680-168-
5鹿島J13676866739551990099963-
6横浜FMJ11588458804236210021120-
7FC東京J1256355552833117500752550-
8G大阪J17551353391741287990099099-
9清水J11242914289217316010642-
10磐田J11838133950-137326-1110148-2590-260-
11C大阪J1537864263-47706-4832000-2830-2832146
12広島J1637373711261213700371522-
13札幌J11035993826-2278910-14800-1481-149269
14大宮J2334543458-41511000000-
15J2131404206-106611561-101200-10121-1013-
16千葉J2172838272211610412201101275-
17松本J117271126743735171019521933116
18仙台J11127112956-24592-2380193-431-3-428133
19湘南J116270126673476350035314464
20長崎J21225642555932100010-4656-
21鳥栖J11525614459-18987122-201300-20131-2014-
22新潟J21022472248-1164915431518010170124
23京都J282090208462048-2200-222-24-
24東京VJ21319381932603300321-
25大分J1918661678188201900019058132-
26山形J2618451855-11170600625200
27横浜FCJ2218411805367241040110142
28徳島J24176316411222012440128418744
29福岡J21615771680-10315-10700-1070-107-
30岡山J2915671565200200211-
31甲府J2514551460-5108-300-32-542
32山口J2151289128272091192798
33岐阜J22210791148-6901-7000-700-70-
34町田J218103210211102900927157
35栃木J2209759591613140014311-
36熊本J358508153520370037102724
37北九州J318047762801280126522-
38鹿児島J221790784603300303103
39愛媛J219777860-83102-7500-750-75-
40金沢J21176075551240042241
41水戸J277527448008029-210-217
42今治JFL37197109270360036135-
43長野J39675703-2800-2800-280-28-
44琉球J214632663-3102-3301-340-34-
45讃岐J314561575-1426-1806-240-24-
46富山J34522548-2600-2600-260-26-
47群馬J324654442112033003382575
48秋田J38461477-1691-800-80-8-
49鳥取J37455477-22010-32010-420-42-
50沼津J312401400172604202187
51相模原J315348363-1590-700-71-875
52福島J311325361-3610-3500-350-359
53藤枝J33324351-2710-26057-830-83-
54八戸J310302313-1120360060638
55岩手J318263320-57111-4700-472-49-
56YS横浜J313204209-560100101-

概要

2019

J1 18クラブ

  • 総営業収入: 891.15億円
  • 営業収入平均: 49.51億円
  • 営業収入最大: 114.40億円【神戸
  • 営業収入最小: 18.66億円【大分

J2 22クラブ

  • 総営業収入: 364.05億円
  • 営業収入平均: 16.55億円
  • 営業収入最大: 34.54億円【大宮
  • 営業収入最小: 6.32億円【琉球

J3 15クラブ

  • 総営業収入: 69.60億円
  • 営業収入平均: 4.64億円
  • 営業収入最大: 8.50億円【熊本
  • 営業収入最小: 2.04億円【YS横浜

損益計算書

損益計算書(P/L)は企業の一年間の経済活動の内容と収支を示す表です。

損益計算書の見方

プロスポーツクラブの損益計算書の最も単純な見方は、営業収入の大きさを見ることです。営業収入が大きいほど、つまり経営規模が大きいほど優れたクラブであると言えます。一方で、あとで詳しく説明しますがプロスポーツクラブにおいて単年での黒字・赤字、すなわち当期純利益の大小はあまり重要ではありません。

ぶっちゃけた話、ほとんどの人にとってJクラブの経営情報は営業収入の大きさだけを見れば十分です

損益計算書の項目

営業収入

営業収入とは、企業の営業活動によって生じた収入です。

プロスポーツクラブの営業収入の内訳は、スポンサー収入、入場料収入、Jリーグ配分金、物販収入、賞金、移籍金収入などです。このうちスポンサー収入入場料収入放映権料(リーグ配分金)が大部分を占めます。

内訳の詳細は営業収入の項で説明しています。

営業費用

営業費用とは、企業の営業活動によって生じた費用です。

プロスポーツクラブの営業費用の内訳は、チーム人件費、試合関連経費、トップチーム運営経費、アカデミー関連経費、女子チーム運営経費、物販関連費、販売費および一般管理費などです。営業費用のうちおよそ半分が選手や監督の年俸を含むチーム人件費に費やされます。

内訳の詳細は営業費用の項で説明しています。

営業利益

営業利益 = 営業収入 - 営業費用

営業利益は営業収入から営業費用を引いた値です。

営業外収益

営業外収益は先に述べたクラブの営業活動以外から生じた収入です。プロスポーツクラブの営業外収益の内訳は、受取利息、寄付金収入、補助金収入、リーグ支援金(配分金ではない)収入、その他などです。定常的に一定規模の営業外収益が存在するクラブがありますが、これは後援会などの支援によるものだと思われます。

営業外費用

営業外費用は先に述べたクラブの営業活動以外から生じた費用です。内訳は、支払利息、株式交付費、為替差損など。選手・スタッフとの契約解除に際に生じる違約金も営業外費用に参入されるようです。ただし、これはクラブによって異なっていて、契約解除金を特別損失に含める場合もあります。

経常利益

経常利益 = 営業利益 + (営業外収益 − 営業外費用)

経常利益は営業利益に営業外利益(営業外収益から営業外費用を引いた値)を加えた値です。

特別利益

特別利益はクラブの経済活動とは関わりのない、一時的に発生した収益です。寄付金収入など。スポンサー料ではない親会社からの損失補填も特別利益として計上されます。

特別損失

特別損失はクラブの経済活動とは関わりのない、一時的に発生した費用です。契約金償却損、固定資産除却損、監督の契約解除金など。

当期純利益

税引前当期利益 = 経常利益 + (特別利益 − 特別損失)

当期純利益 = 税引前当期利益 - 法人税および住民税等

当期純利益はクラブの一年間の経済活動の収支です。当期純利益がプラスであることを黒字、マイナスであることを赤字と言います。2012年に導入されたJリーグクラブライセンス制度ではクラブ経営健全化の目的で「3期連続赤字の禁止」が定められていましたが、2018年の改正によって事実上の撤廃となりました。

当期純利益は一般企業にとっては「結果」ですが、プロスポーツクラブは収支が均衡するように経営を行うので、(よほどの数値でない限り)当期純利益に意味はほとんどありません。よって当期純利益のクラブ間の比較も無意味です。

単年の収支は問題ではありませんが、赤字が積み重なっていくと債務超過になる恐れがあります。債務超過のクラブにはJリーグクラブライセンスは交付されません。プロスポーツクラブの経営情報では、当期純利益は貸借対照表の項目と合わせて見るのが良いです。

関連する法人の営業収益

関連する法人(アカデミーなどサッカー及びその他関連する事業を運営する法人)の営業収益は、別法人の営業収益であるため損益計算書には含まれませんが、2018年度の経営情報開示から参考として掲載されるようになりました。

C大阪や湘南など、アカデミー、普及、総合型スポーツクラブの活動を一般社団法人や公益財団法人が運営しているクラブがあります。この法人をクラブのグループ会社と捉えるならば、営業収入に関連法人の営業収益を加えたものを実質的なクラブの規模として考えていいかもしれません。

プロスポーツクラブ経営の考え方

プロスポーツクラブは利益を出すことを目的としていません。何故でしょうか。プロスポーツクラブは利益を競っているわけではないからです。収入が大きくなればその分だけトップチームの強化や育成・普及に使いたい。より良い選手を獲得したい。アカデミーに投資したい。収入を出来るだけ競技力に投資したいというのがプロスポーツクラブの一般的な考え方です。

つまりプロスポーツクラブの経営は競技力やその他様々な事項を考慮した上で評価しなければなりません。単年で多額の黒字を出したとしてもチームが降格してしまうようであれば、それは収入を競技力に反映できなかった経営の「失敗」と言っていいでしょう。

当期純利益の項目で述べた通り、債務超過のクラブにはJリーグクラブライセンスは交付されないため、債務超過になることは絶対に避けなければなりません。ですが債務超過寸前という場合でなければ、特に目的のない多額の黒字を出すよりは多少の赤字になったとしても収支が均衡するように強化や育成に投資する経営が理想とされます。勿論単年黒字に越したことはないのですが、越したことはないという程度です。そのような考え方でプロスポーツクラブは運営されています。

冒頭で述べた通り、営業収入の大きさこそプロスポーツクラブの経営力です。収入が大きくなることで、トップチームの強化やアカデミー・育成普及など競技面への投資が可能になります。どのJクラブもクラブの売上を増やして、クラブの規模を大きくするために力を尽くしています。

参考

データについて

このサイトで使用しているデータは、Jリーグが発表しているJクラブ個別経営情報開示資料を基に独自で入場者数などのデータを追加・加工したものです。データは下記の一次ソースを明記した上で(このページ、つまり「Jクラブ経営情報2005-2019」の記載は不要です)ご自由に利用ください。データ加工時に欠損が発生している可能性があります。データ利用の際には念のため一次ソースを確認してください。

数値の単位はJリーグ発表と同様に「百万円」としています。「100」は1億円を表します。

Jクラブ個別経営情報開示資料

その他のデータソース

参照

経営情報の解説のために参照したページ

更新情報

制作

@cieloazul310

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