2022年12月02日
アスルクラロ沼津の筆頭株主が変更と報道
アスルクラロ沼津を運営するアスルクラロスルガ株式会社の筆頭株主が変更になったことを静岡新聞が報じています。
アスルクラロ沼津は2022年11月15日に代表取締役交代を発表していました。今回の筆頭株主変更は12月1日に開催された「代表取締役交代についての記者会見」で明かされたものです。
サッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津は1日、沼津市内で記者会見を開き、クラブを運営するアスルクラロスルガが発行する株式の一部を三ツ星不動産サービス(東京都)社長の谷強氏(54)が取得し、筆頭株主になったと明かした。債務超過に陥っていたクラブの財務基盤の改善を進め、成績不振のチームの強化を図る。
来季はクラブOBで元日本代表の中山雅史監督、J1鹿島アントラーズで育成部長を務めた新社長の高島雄大氏(55)、谷氏の新体制で臨む。これまで筆頭株主だった山本浩義会長は退任し、一般社団法人アスルクラロスポーツクラブの運営に専念する。
記事を文字通りに解釈すると、山本浩義前会長(個人)に替わり株式会社三ツ星不動産サービス社長の谷強氏(個人)が新たに筆頭株主になったと捉えることができます。一方で株式会社三ツ星不動産サービスのウェブサイト上には「アスルクラロ沼津は令和4年12月1日弊社グループの一員となりました。」と記されています。これはおそらく谷強氏をオーナーとする企業グループの一員ということを意味していると考えられます。
株式の取得には発行済み株式の譲渡と第三者割当増資の二通りの方法が考えられますが、報道からは読み取ることができません。アスルクラロ沼津は2021年度決算において1000万円の債務超過に陥っています。債務超過の額は小さいため当期純利益による解消が容易ではありますが、将来の債務超過化の可能性を低減するために第三者割当増資が行われたことも考えられます。このことはJリーグが発表する2022年度決算における貸借対照表の変化で判別することができます。
高島氏は現在4億円規模の年間予算を、3年間でJ2の平均水準の8億円程度に倍増させたい考えを示した。主催試合の入場者数増など「これまでできなかったところをチャレンジしたい」とし、目標達成は「全く無理ではない」と強調した。財務規模拡大を選手の強化につなげるほか、J2ライセンス取得に向けた専用練習場確保にも意欲を示した。
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