2023年03月30日
カターレ富山が2022年度決算を発表
カターレ富山を運営する株式会社カターレ富山は2023年3月30日、2022年度決算を発表しました。
収益は、スポンサー/アカデミー/物販収入がJ3降格後最高値を記録した他、全課目にわたり昨年度以上の収益を上げ、降格後最高値となる計677百万円(昨年度比+50百万円)となりました。一方、費用は、J2復帰を最優先としたトップチーム人件費及び運営経費増や、社員の高負荷軽減に資する試合関連経費増、協賛バーターによる新聞広告や集客対策に供する販売費増により計837百万円(昨年度比+215百万円)となりました。結果、最終損益は▲160百万円(昨年度比▲165百万円)となりました。これに営業外損益を加えた当期純損失は▲153百万円の増収減益となりました。
主な指標
項目 | 数値 | 前年比 |
---|---|---|
営業収入 | 6.77億円 | 0.50億円 |
営業費用 | 8.37億円 | 2.15億円 |
営業利益 | ▲1.60億円 | 1.64億円 |
当期純利益 | ▲1.53億円 | 1.59億円 |
純資産 | 0.37億円 | 0.70億円 |
昨年に引き続き、2014年シーズンのJ3降格以降で最高の営業収入を更新しています。その一方で営業費用の増加により、1億5300万円の大幅な当期純損失を計上してます。予算策定時点では6000万円の赤字を計画していたものの、営業収入の予算未到達、営業費用の予算超過により予算比でマイナス1億円となる1億6000万円の営業損失を計上しています。
2022年度決算の純資産額は3700万円。1億5300万円の当期純損失と年度内に実施した8400万円の第三者割当増資を反映した結果です。
年度内の第三者割当増資は「更なる高みを目指すための財務体質強化と、県全体で支える上での新規株主の参加を通じた組織の活性化」を目的としていましたが、結果的に増資の実施によって債務超過化を免れることとなりました。
昨年度は、「J2復帰を最優先のためには赤字も辞さず」の方針でスタートいたしました。そうした中で、集客予測に大きな見誤りがあったこと、コロナ禍による収益影響算定に甘さがあったこと、想定を超えたフロント高負荷対策に踏み切らざるを得なかったこと、予算を超えたチーム編成にしたこと、その全てに於いて責任を痛感しております。但し、この高い目標がなければ、過去数年来横這いを続けていたJ2復帰の確率が低いトップラインを2期連続で押し上げることはできなかったとも思料しております。チームだけでなく、会社として当該カテゴリーで上位につけ、上位カテゴリーでも一定の戦闘力を保持していくためには、避けて通れない試練と捉え、チーム、フロントともども今シーズンを戦って参ります。
今期は、J2復帰を目指しつつ、加えて2期連続の赤字を回避することも第一義に、チーム人件費減を最低限に抑えながら、背伸びをせず過年度の売上伸長率を踏まえた収益予算と、聖域を設けないコスト削減による費用予算を策定し、収支イーブンの予算といたしました。本予算とJ2復帰の必達を期して、「昨年度切らせた肉と引き換えに今年度骨を断つ」の気概で臨んで参りますので、どうか引き続きのご高配、そしてご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
J2復帰に必要な規模が費用に。そして今のフロントの実力が収益に。これで復帰に懸けたがまだまだ努力が足りないと。
— 左伴繁雄 / Shatyoo (@shatyoo) March 29, 2023
今年はフロントも復帰に見合った力がついてきた中での再挑戦…本決算報告、そうご理解戴ければ幸いです。
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