鹿島アントラーズが2022年度決算を発表

2023年04月21日

鹿島アントラーズが2022年度決算を発表

鹿島アントラーズを運営する株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シーは2023年4月21日、2022年度決算を発表しました。

2022年度 決算概要について (2023年4月21日)
www.antlers.co.jp
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主な指標

今回発表されたのは損益計算書の概要です。昨年までの発表では営業収入、営業費用の内訳がJリーグ区分によって発表されていましたが、今年は内訳を公表していません。

項目数値前年比
売上高(営業収入)61.16億円4.87億円
営業利益▲8.16億円7.58億円
経常利益▲6.77億円6.85億円
当期純利益▲6.77億円6.85億円

鹿島アントラーズの2022年度の営業収入は61.16億円。
Jリーグ全体では入場制限の緩和により収入の増加(回復)傾向にありますが、前年比で5億円近い減収となりました。その要因として考えられるのは、2021年度に存在した東京五輪開催に伴う業務委託料収入の存在です。昨年の決算時には五輪開催による施設使用料と業務委託料が収入を大きく押し上げたことが報道されていました。したがって今回の2022年度決算については、減収したというより、2021年度の方が「特別高かった」と考えるのが妥当でしょう。

昨年度は東京五輪でのカシマスタジアム使用料と運営委託料の収入が大きく、純利益800万円で2季ぶりの黒字だった。だが、本年度は東京五輪の収益がなかったこと、原油価格高騰による光熱費の値上げ、円安による外国人選手・スタッフの人件費高騰、コロナ禍が入場者数にまだ影響していることもあり、約6億7700万円の赤字となった。

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一方で費用面については、円安や原油価格高騰によって想定以上の支出を余儀なくされたようです。その結果、2022年度の当期純損失は6.77億円となり、Jリーグによる発表が始まった2005年度以降ではコロナ禍初年度である2020年度の9.45億円に次ぐ大きさとなりました。

小泉文明社長は想定を上回る円安(外国籍選手、スタッフへの支払い)、エネルギー代、外注費用の高騰が大きく経営に影響したとの認識を示した。「ここまでのエネルギー代(の高騰)は、想定していなかった。ハンドリングできなかった。チームの移動があり、スタジアム、クラブハウスだけではなく、ピッチ、寮もある。為替のリスクヘッジも考えていきたい」と説明。

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今回の発表では貸借対照表は公表されていません。
鹿島アントラーズの2021年度決算の純資産額は11.79億円。また2022年度内に株式会社メルカリおよび株式会社LIXILを引受先とする第三者割当増資が行われています。したがってこの純損失によって債務超過に陥る可能性はありません。

鹿島アントラーズが第三者割当増資の実施を発表 (2022年5月13日)

リンク

鹿島アントラーズが2021年度決算を発表 (2022年4月22日)
鹿島アントラーズが第三者割当増資の実施を発表 (2022年5月13日)
2022年度 決算概要について (2023年4月21日)
www.antlers.co.jp
【鹿島】2季ぶり赤字、入場収入は伸びるも「コロナ前に比べたらまだまだ」今季は15位に低迷 (2023年4月21日)
www.nikkansports.com
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hochi.news
鹿島アントラーズが2022年度決算を発表

日付: 2023年04月21日

最終更新日: 2023年04月21日

クラブ: 鹿島

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