2023年04月28日
ファジアーノ岡山が2022年度決算を発表
ファジアーノ岡山を運営する株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブは2023年4月28日、2022年度決算を発表しました。
主な指標
項目 | 数値 | 前年比 |
---|---|---|
営業収入 | 18.82億円 | 3.11億円 |
営業費用 | 18.76億円 | 3.19億円 |
営業利益 | 0.05億円 | 0.09億円 |
経常利益 | 0.24億円 | 0.06億円 |
当期純利益 | 0.17億円 | 0.01億円 |
純資産(推定) | 2.94億円 | 0.17億円 |
ファジアーノ岡山の2022年度の営業収入は18.82億円。前年比3.11億円増で過去最高の売上を達成しています。ファジアーノ岡山はコロナ禍1年目 の2020年度を除いた全ての年で前年度の売上を超える成長をしています。2022年度の増収の要因としては、トップチームの好成績によって入場料収入が前年比1億円近く増加したことや指定管理事業の拡大などが挙げられます。
当期純利益は0.17億円。大幅な赤字を想定した予算を編成していたものの黒字決算に着地しています。
貸借対照表は公開されていませんが、おそらく年度内に資本政策を実施していないため、純資産額は前年比0.17億円増の2.94億円と推定しています。
2022年度の営業収入は18億8241万円、営業費用は18億7664万円、営業利益577万円で2期連続の黒字となりました。
前期と比較すると、過去最高となった入場料、物販を始め、広告料収入などの各項目で増収となりました。いつも応援くださるファン・サポーターの皆さま、地域の企業の皆さまの力強いご支援に厚く御礼申し上げます。また、その他の収入では、総社市の指定管理事業を新たに開始したことが寄与いたしました。
支出面においては、最も大きな事業であるトップチームの活動について、2022、2023の2年間をコロナ禍からの「リバイバル&パワーアップ期」と捉え、過去最高水準の予算を組んで臨んでおります。「選手・チームスタッフ人件費」は、過去と比較して一見微増に見えますが、アカデミー(普及・育成)を一般社団法人に移管したため当該事業にかかる人件費も2022年度の株式会社の支出から外れており、トップチームとしては2億円近くの予算増となっております。コロナ禍による影響が不透明なことからしっかりとした収入増を見通すことが難しく、期初においては大幅な赤字を想定した予算を組んでおりましたが、ファン・サポーターの皆さまのお力添えで過去最高の入場料、物販収入等のお支えをいただき、さらにプレーオフホーム開催の影響もあって、結果として黒字で期を締めることができました。
2023年度予算について
2022年度は、過去最高水準のトップチーム予算を組んでシーズンに臨んだ結果、過去最高順位(3位)、過去最高の勝点(72点)を獲得し、2016シーズン以来のプレーオフに進出いたしました。しかしながら、J1昇格を掴み取ることはできませんでした。
今期も、昨年に続き一段ギアを上げたスタンスでトップチームの強化に投資してまいります。また、トップチームの強化と並んで、中長期的な視点にたったアカデミー(普及・育成)の充実も、さらに邁進してまいります。より魅力的なチーム作りのため、チーム強化には引き続き投資していく一方で、本年1月に発表がありました通りJリーグ配分金の均等配分が減額(1.5億円→1億円)となることも決まっております。トップチーム強化のアクセルを踏みこむため今期も赤字を想定した当初予算となりますが、同時に経 営基盤の安定化を図る舵取りもしっかり行ってまいります。
アカデミー事業の移管
今回の発表では、アカデミー事業を2022年4月設立の一般社団法人ファジアーノ岡山スポーツクラブに移管したことが述べられています。したがって2022年度以降のアカデミー関連収入はゼロになります(正確には移管前の2月、3月の収入が含まれる)。2021年度のアカデミー関連収入は1.04億円だったので、2022年度の営業収入は実質的に前年比4億円以上の増加と言えます。
これに伴い「チーム人件費」からアカデミー事業の指導者の報酬が外されている旨が述べられています。ということは、2021年度以前の決算では「チーム人件費」にアカデミー指導者の報酬が含まれているということになるため、今後クラブの経営情報を時系列で見る際に留意が必要となります。またJリーグ発表の経営情報では各 科目の分類についてクラブに委ねられているため、クラブ間の比較にも留意が必要です。
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