【2022年度先行発表】「チーム人件費」が「トップチーム人件費」に

Jリーグは2023年5月26日、2022年度Jクラブ経営情報開示資料の先行発表版を公表しました。今回の発表では今まで「チーム人件費」として表記していた項目を新たに「トップチーム人件費」として公開されています。

「トップチーム人件費」はその名の通りトップチームの選手・スタッフへの報酬及び移籍金支出の総額を表す項目です。実は2021年度までの「チーム人件費」にはアカデミーや女子チームの選手・スタッフの人件費が含まれていました。ただしアカデミー事業を別法人で運営しているクラブや女子チームを所有していないクラブも存在するため、トップチーム以外の人件費を含むクラブと含まないクラブが混在している状態にありました。

今回の変更でトップチームに限定した人件費に統一することによって、クラブ間比較の精度をより高める狙いがあると考えられます。

過去の「トップチーム人件費」

さて、2021年度までの経営情報開示ではアカデミーや女子チームの人件費を含む「チーム人件費」が発表されていたことは前述の通りですが、今回発表された「クラブ経営情報開示資料」には各クラブの2020年度と2021年度の「トップチーム人件費」が資料として掲載されています。

この資料と今までの経営情報開示の数値を比較することで、2020年度と2021年度のトップチーム以外の人件費の大きさを把握することができます。

「チーム人件費」と「トップチーム人件費」が一致しているクラブ

2020年度、2021年度の「チーム人件費」と「トップチーム人件費」の値が等しいクラブがあります。ここには運営会社がトップチームに特化していて、アカデミーや女子チームは関連法人が運営しているクラブが当てはまると考えられます。

2020年度、2021年度共に一致

C大阪、山形、群馬、八戸、YS横浜、相模原、鳥取、鹿児島の8クラブ

2020年度のみ一致

藤枝の1クラブ

2021年度のみ一致

横浜FMの1クラブ

横浜FMは2021年度からアカデミー事業を一般社団法人F・マリノススポーツクラブに移管しているため、2021年度の「チーム人件費」は「トップチーム人件費」と一致しています。

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