2024年04月24日
大分トリニータが2023年度決算を発表
大分トリニータを運営する株式会社大分フットボールクラブは2024年4月24日、2023年度決算(自2023年2月1日、至2024年1月31日)を発表しました。
主な指標
項目 | 数値 | 前年比 |
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売上高(営業収入) | 18億6100万円 | 3400万円 |
営業利益 | 4700万円 | 2億3400万円 |
経常利益 | 4900万円 | 2億3400万円 |
当期純利益 | 4700万円 | 2億3300万円 |
純資産額 | 1億3600万円 | 4800万円 |
今回発表されたのは損益計算書とその内訳、貸借対照表の純資産の部です。
大分トリニータの2023年度の売上高は18億6100万円。前年比3400万円の増加となりました。均等配分金や降格救済配分金の減額を補う形でスポンサー収入やチケット収入が増加したことがその要因です。
微増した売上高に対して、チーム強化費など費用を大幅に削減したことによって、4期ぶりの黒字決算に着地、4700万円の純利益を計上しています。
また 、25期は186百万円の赤字、3期連続して赤字決算が続いておりました財務面ですが、社員一丸となった営業努力、経費の見直し等を図った結果、26期は売上高1,861百万円と対前年度に比べ34百万円(1.8%増)となり、当期純利益も47百万円とこちらも233百万円の増収となり、4年ぶりに黒字を計上する事となりました。
また、選手の人件費を含めたチームの強化費を前の年からおよそ2割減らすなどしたことで最終的には4700万円の利益を確保し、4期ぶりの黒字となりました。
2022年度は1年でのJ1昇格を実現するため、第三者割当増資で調達した資金を背景に当初から1億9000万円の赤字予算を設定していました。2023年度は収支の安定を最優先課題とし、その方針通りに4期ぶりの黒字決算を実現しています。
今年度(2024年度)の予算は明らかになっていませんが、前期に引き続き更にチーム人件費を大幅に削減していることがプレスリリースで明言されています。
2024年シーズンは3年ぶりに片野坂知宏氏を監督に迎え、J1昇格を目指していきます。前年よりも大幅にチーム人件費を削減せざるを得ませんでしたが、強化部の努力、粘り強い交渉の結果、多くの選手が残ってくれ、また新たに多くの有望な若手も入団してくれました。残ってくれたベテラン・中堅選手がチームを引っ張り、若手選手の更なる台頭や育成が上手くいけば、目標達成も出来るのではないかと考えています。今後もより一層、育成型クラブとしてその在り方を高めながらも前に進んでいきたいと考えております。