2025年04月22日
FC琉球が2024年度決算を発表
FC琉球を運営する琉球フットボールクラブ株式会社は2025年4月22日、2024年度決算(自2024年2月1日、至2025年1月31日)を発表した。
クラブ経営においては、選手人件費を前期よりは抑えつつも、早期のJ2リーグ復帰を目指して一定程度維持するために、赤字予算の計画で始動。前期と比較してスポンサー収入・入場料収入・物販収入・アカデミー関連収入の伸長による売上増が奏功し、最終的には経常利益で前期から45百万円改善した、▲341百万円での決算となりました。
決算詳細
今回発表されたのは売上高と経常利益、及び売上高の内訳。
項目 | 数値 | 前年比 |
---|---|---|
売上高(営業収入) | 5億9620万円 | 8380万円 |
経常利益 | ▲3億4110万円 | 4480万円 |
純資産額 | 3億3400万円 | 4000万円 |
リーグ戦平均入場者数 | 3,007人 | 473人 |
年間総入場者数 | 70,457人 | 22,313人 |
FC琉球の2024年度の売上高は5億9620万円。前年差8380万円の増収となった。増収の内訳としてスポンサー収入が前年差7400万円の増加、また新方式となったYBCルヴァンカップの影響による入場料収入の前年差2700万円の増加が挙げられる一方で、その他の収入が6000万円減収した。
事業報告
当事業年度予算は、前期からチーム人件費の削減幅を一定程度に留めて早期でのJ2リーグ復帰を目指した赤字予算とした一方で、スポンサー収入、入場料収入、物 販収入及びアカデミー関連収入(スクール事業)の増額を目指しました。
当事業年度決算について、総売上は596百万円、経常利益は▲341百万円の赤字となり、前期比で+84百万円の増収、+45百万円の赤字幅縮小となりました。
スポンサー収入においては、女子チームスポンサーの新規獲得及びイベント協賛企業の獲得等が奏功し、対前年143%の245百万円となりました。入場料収入はリーグ戦の1試合平均入場者数が3,007 名(対前年119%)と伸長したことに加え、ルヴァン杯で3回戦まで進出しJ1クラブと2度ホームゲームでの対戦機会を得たことで、対前年178%の61百万円となりました。
また、入場者数が増えたこともあり物販収入は対前年126%の62百万円となりました。アカデミー関連収入は、スクール事業及び高等学院事業の生徒数増が奏功し、対前年133%の124百万円となりました。
経常損失は3億4110万円。当期純損失も同じ金額になると考えられる。前年度に引き続き9億円規模の営業費用で運営していることで、大きな純損失を計上している。FCRコインの発行益による約10億円の収入があった2022年度を除くと慢性的な赤字決算が続いており、持続可能なクラブ経営のためには収支の改善が求められる。
資金調達・財務の状況
当事業年度におきましては、3月に株式会社カヤックによる総額180百万円の第三者割当増資を受け入れ、その後も計23名総額200百万円の第三者割当増資を受け入れ、赤字決算ではありましたが期末において334百万円の資産超過、流動資産726百万円(うち、現金及び預金403百万円)と安定した財務状況になっております。
しかしながら、さらなる経営基盤強化のため、翌事業年度においても総額200百万円の第三者割当増資の計画をしております。
純資産額は3億3400万円。前年度の純資産額2億9400万円を上回る当期純損失を計上しているが、年度内に行った2度の増資によって債務超過を回避している。
年度内に行った2度の増資の規模について、1度目は金額非公表、2度目の増資については約1億6000万円と発表されていたが、それぞれ1億8000万円、2億0000万円、総額3億8000万円であることが公表された。なお1度目の増資において株式会社カヤックが筆頭株主となり、FC琉球を持分法適用関連会社としている。
更に今年度も2億円規模の第三者割当増資を計画していることが今回のリリースに記載されている。
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公式
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