2025年04月24日
カマタマーレ讃岐が2024年度決算を発表
カマタマーレ讃岐を運営する株式会社カマタマーレ讃岐は2025年4月24日、2024年度(自2024年2月1日、至2025年1月31日)の決算を発表した。
今回発表されたのは損益計算書及び貸借対照表。
項目 | 数値 | 前年差 |
---|---|---|
売上高 | 4億4300万円 | 2000万円 |
営業利益 | ▲1億6200万円 | 7100万円 |
経常利益 | ▲1億5400万円 | 6600万円 |
当期純利益 | ▲7800万円 | 1億2900万円 |
純資産額 | 2700万円 | 7800万円 |
リーグ戦平均入場者数 | 1,949人 | 114人 |
年間総入場者数 | 37,715人 | 1,472人 |
2024年度決算
カマタマーレ讃岐の2024年度の売上高は4億4300万円。前年差2000万円の増収となったが、24年度事業計画の売上高4億8000万円には届かなかった。
また事業計画を上回る費用によって1億5400万円の経常損失を計上。7500万円の特別利益により当期純損失は7800万円となった。収支均衡を目指していたものの、クラブの経営規模に対して大きな赤字決算となった。
なお特別利益については事業計画時に予定されており、昨年のプレスリリースによるとクラブハウス2期工事による企業版ふるさと納税の取引に係るものと説明されている。
2024年度(2025年1月期)は、引き続きクラブハウス2期工事による企業版ふるさと納税の募集を進め、当該取引に係る特別利益55百万円を計画し、これを織り込んだ最終の当期純損益の黒字化をめざします。
純資産額は2700万円。今期同じ水準の赤字を計上すると債務超過に陥ることから、収支の改善が喫緊の課題となる。
今期(2026年1月期)、このような大事な位置づけがある中で、対処すべき課題として、事業計画(予算)の必達があります。前期(2025年1月期)は、売上高が予算比▲37百万円、営業費用は予算比+62百万円と予算からの乖離がありました。これにより、営業損益が予算比▲99百万円、悪化しました。これが前期、最終損失78百万円の理由であります。
前期の売上高のマイナス要素は、法人領域であるスポンサー収入が予算比▲18百万円、個人領域である入場料収入が同▲9百万円、同様に個人領域である物販収入が同▲12百万円です。
前期の営業費用のプラス要素は、チーム人件費が予算比+18百万円、試合関連経費が同+11百万円、トップチーム運営経費が同+22百万円、物販売上原価が同+6百万円、販売費及び一般管理費が同+7百万円であります。
これらの予算からの乖離は、以下のような要因に基づくものです。
① 法人領域の売上については、どのようなお客様に、どのような商品を売っていくのか、という営業戦略がないまま、営業活動が社員個人任せになっておりました。また、組織内で誰がどこに行くという活動の把握ができておらず、また進捗や成果についてもナレッジの共有ができないまま、属人的な営業になっておりました。
② 個人領域の売上においては、ホームゲームの集客を増やすために、来場者向けのイベントやチケット招待、グッズの充実などに取り組みましたが、顧客ターゲットの事前の絞り込み(どのお客様に)と、顧客ニーズの把握(何をしたらお喜んでいただけるか)が十分でないまま施策を実行したため、集客効果は限定的でした。特に、繰り返し来 場されるお客様満足に対する施策が中心で、新規のお客様の獲得については子どもが行きたいと言えば、保護者も来てくれるだろう、という程度の発想に留まり、的を射た企画提案ができておりませんでした。
③ 経費の予算超過については、売上追求のための計画立案の見通しが甘く、実行場面で予算外の支出が発生し、また増収を見込んで実施した予算外の支出が見込み通りの増収や利益貢献を果たせなかったことが赤字拡大の要因であります。また実施後の振返り検証が十分に行われず、同様のエラーが繰り返されました。また、手続面では、予算執行の場面で事前申請や予実の進捗管理が十分でなく、事後的に予算超過に気づく事例も繰り返されました。
池内秀樹代表取締役社長の退任
また24年度決算を承認した定時株主総会及び取締役会において池内秀樹代表取締役社長の退任が決議された。この退任は事業計画未達の引責であることが明言されている。
カマタマーレ讃岐は新たに就任した増田勝代表取締役社長のもと経営改革に乗り出す。
本日の定時株主総会を最後に、代表取締役社長を退任することになりました。
退任理由は、同総会で承認された第18期(2025年1月期)の赤字決算に対する引責になります。
本件については、当社取締役会において、赤字決算のほか、前期計画が未達に終わった要因、組織人事体制などさまざまな観点で審議がなされ、現在進行中の第19期(2026年1月期)の経営については、新しい社長に任せることがクラブにとって最善の選択であるとの決定がなされたものです。
退任の理由としては、カマタマーレ讃岐の取締役の任期は1年となっており、毎年株主総会で継続するかしないかをご審議いただきます。また株 主総会が前期の決算を報告する場でもあります。そういった中で、前期の決算においてかなり大きな赤字を出してしまい、責任を取って辞めることになりました。
総会の議案をどうするか決める取締役会におきまして、前期の赤字の数字だけではなく、計画に対する達成状況や、組織運営体制、人事に関わるところも含めて審議いただき、新しい社長の下でもっともっとクラブを良くしていくことがベストな選択であるとなり、退くことになりました。
2025年度予算
2025年度予算では売上高を5億7400万円、営業費用を6億3600万円に設定。特別利益6700万円を予定して、最終利益600万円を目標とする。
このような取組みにより、今期(2026年1月期)は、売上目標を574百万円とし、その内訳としてスポンサー収入297百万円、入場料収入72百万円、Jリーグ配分金20百万円、アカデミー関連収入63百万円、物販収入45百万円、自治体事業収入などのその他収入76百万円をめざします。
一方で営業費用の予算は636百万円と し、その内訳としてチーム人件費208_百万円、トップチーム運営経費73百万円、アカデミー経費93百万円、試合関連経費53百万円、物販売上原価17百万円、販売費及び一般管理費190百万円での運営をめざします。
その結果、営業損失61百万円、営業外収益4百万円、営業外費用2百万円、これに特別利益として計上する宝山湖ボールパーク夢いっぱいプロジェクトに係る補助金収入67百万円を加えて、最終利益6百万円をめざします。
以上により、業績の抜本的な改善に全社一丸となって取り組んでまいりますので、クラブにかかわるすべての皆さまの一層のご支援とご協力をよろしくお願い申しあげます。
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