ザスパ群馬が2024年度決算を発表

2025年04月25日

ザスパ群馬が2024年度決算を発表

ザスパ群馬を運営する株式会社ザスパは2025年4月25日、2024年度(自2024年2月1日、至2025年1月31日)の決算を公開した。

株式会社ザスパ 役員人事について (2025年4月25日)
thespa.co.jp

今回発表されたのは損益計算書及び貸借対照表の一部。

項目数値前年差
売上高10億0765万円2億1723万円
営業利益▲8688万円4549万円
経常利益▲7173万円4798万円
当期純利益▲9765万円7027万円
純資産額342万円4765万円
リーグ戦平均入場者数3,988人133人
年間総入場者数79,435人7,113人
千円以下切り捨て
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2024年度決算

■ 経営概況

第22期の当社は、前橋市、株式会社カインズと連携し、天然芝ピッチの練習場とクラブハウスの機能と、併せてユースの育成、地域の健康増進とサッカー人口の拡大などを目的とする施設であるGCCザスパークを前橋市富田町に建設し、トップチーム、アカデミーをはじめとする育成部門の強化と地域の活性を図るとともに、試合会場イベントの増加、コラボ商品の開発・販売など営業収入の増加にも取り組みました。

収入面においては、スポンサー契約収入は株式会社カインズ、株式会社ベイシアからのスポンサー料の増加や新規スポンサーの開拓などにより、昨年より1億1千8百万円増加し、4億8千万円となりました。グッズ販売収入においてもエンブレム、ロゴの変更に伴いレプリカユニホームやチーム関連グッズの販売が増加したことなどにより2千7百万円増加し、1億9百万円となりました。

入場券収入については、スタジアム内外でのイベントを強化し集客増を図り、「夏ザスパ」で1万人以上の入場者があるなど成果がありましたが、悪天候やチーム成績不振などもあり昨年より1千6百万円減少し、1億円となりました。これらにJリーグ配分金収入などを加えた収入合計は、昨年より2億1千7百万円増加し、10億7百万円となりました。

一方、費用面においては、シーズン中の選手補強などにより、チーム人件費が昨年より4千5百万円増加し、3億4千7百万円となったことや、前橋市より指定管理事業の認定を受けたザスパーク施設の運営費用が8千5百万円発生したことに加えて、試合運営に関する業務委託費の値上げなども含めて、昨年より2億1千6百万円増加し、9億9千1百万円となりました。

これらの結果、当期の営業損失は8千6百万円(前期は4千1百万円の損失)、経常損失7千1百万円(前期は2千3百万円の損失)、当期純損失9千7百万円(前期は2千7百万円の損失)となりました。

株式会社ザスパ 役員人事について

ザスパ群馬の2024年度の売上高は10億0765万円。前年差2億1723万円の増収となり、前年度に引き続き過去最高の売上高を更新した。増収の約半分はスポンサー収入によるものと説明されており、また昨年5月に開業し、ザスパ群馬が10年契約で指定管理者となっているGCCザスパークの存在も増収の要因となったと考えられる。ザスパは前橋市から指定管理料を受け取っていないが、施設の利用料収入やテナント料などがザスパーク関連収入になる。

一方でチーム人件費の増加やザスパークの維持管理費用が発生したことにより費用も増加。9765万円の純損失を計上している。

純資産額は342万円。年度内にカインズを引受先とする5000万円規模の第三者割当増資を実施しており債務超過を免れた。それまでは筆頭株主5者が横並びの体制であったが、この増資によってカインズが単独の筆頭株主となった。ただし、カインズを含むベイシアグループ全体の持株比率は17.3%であり、持分法適用範囲(20%以上)を下回る。

2025年度予算

■翌事業年度(今年度)見通し

今年度は1年でのJ2復帰を目指し、トップチームの運営予算を確保し戦力強化に注力する一方、売上の拡大やコストの削減による損益改善にも取り組んでまいります。売上はスポンサー収入の拡大を中心に伸ばす一方、コスト面では指定管理事業である「ザスパーク」の運営効率化によるコスト改善や、試合運営経費の大幅な低減などを実施いたします。

さらに、経営面では現在の取締役陣に加えて、代表取締役社長兼GMに細貝萌氏、取締役として高家正行氏(株式会社カインズ代表取締役社長CEO)、相木孝仁氏(株式会社ベイシア代表取締役社長)が就任し、経営体制を強化し、より積極的な運営を行ってまいります。

また、さらなる経営基盤強化のため、発行可能株式総数を大幅に増やし、第三者割当増資等の資金調達を円滑に行うことができる準備を整えます。

株式会社ザスパ 役員人事について

2025年度の予算については具体的な数字が提示されていないが、収支の改善に取り組みつつも1年でのJ2復帰を目指す方針。

また発行可能株式総数の増加により、第三者割当増資が可能な体制にしたことが明示された。

リンク

公式

株式会社ザスパ 役員人事について (2025年4月25日)
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日付: 2025年04月25日

最終更新日: 2025年04月28日

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