2025年05月29日
ザスパ群馬が第三者割当増資の実施を発表 ベイシアグループ傘下に
ザスパ群馬を運営する株式会社ザスパは2025年5月29日、株式会社ベイシア及び株式会社株式会社カインズを引受先とする第三者割当増資の実施を発表した。
今回の増資によりベイシアとカインズがそれぞれ議決権の25.2%を保有、ベイシアグループ全体で議決権を50.4%保有することになり、ザスパ群馬はベイシアグループのグループ会社となった。
この度株式会社ザスパ(本社:群馬県前橋市、代表取締役社長:細貝萌、以下「ザスパ」)は、第三者割当増資を実施し、株式会社ベイシア(本社:群馬県前橋市、代表取締役社長:相木 孝仁、以下「ベイシア」)および、株式会社カインズ(本部:埼玉県本庄市、代表取締役社長 CEO:高家 正行、以下「カインズ」)に対して新株を発行することを決定いたしました。
本増資により、ベイシアおよびカインズは議決権保有割合の25.2%をそれぞれ取得し、ベイシアグループとしては合計50.4%の議決権を保有することとなります。これにより、ザスパはベイシアグループのグループ会社となり、今後はベイシアグループがクラブ運営に参画いただくこととなりますので、お知らせいたします。
カインズは2020年にザスパ群馬の持株比率約5.6%を保有する筆頭株主5社のうちの1社となった(他に上毛新聞社、エフエム群馬、昭和食品、カーリーグ)。この時点でのベイシアグループ全体の持株比率は約8%。
カインズは2022年2月、企業版ふるさと納税制度により約15億円で天然芝2面、人工芝1面、フットサルコート3面、クラブハウスを持つ施設を建設し、前橋市に寄贈することを発表。この施設はGCCザスパーク(前橋市ローズタウンサッカー場)として2024年5月に竣工し、ザスパ群馬が10年間の指定管理者に選定されている。
2024年12月にはカインズが5000株の新株を取得し、持株比率約15.2%を保有する単独の筆頭株主となった。増資の額は非公表であったが、24年度決算の貸借対照表から5000万円(1株当たり1万円)であることが判明している。なお、この時点でのベイシアグループ全体の持株比率は約17.3%。
2025年4月に発表した事業報告では、今年度の見通しとして発行可能株式総数の大幅な増加を宣言、更なる増資の実施を示唆していた。
報道によると今回の増資については今年1月にザスパ側から申し入れを行ったという。
ザスパの2025年1月期決算は純利益が9700万円の赤字だった。赤字は4年連続だ。ザスパの赤堀洋会長(55)は「25年度の予算を立てるにあたり、このままだと成長するには財政的にも人的にもリソースが足りなかった」と話し、今年1月に増資を申し入れたと説明。「まずは経営基盤の安定が急務」としつつ、選手獲得やファンとの接点の強化にも取り組んでいきたいとした。
今回の増資額は非公表だが、過去の増資の推移より約3億2000万円と推定。今回の増資の内容は2025年度決算の貸借対照表に反映される。ザスパ群馬の24年度決算における純資産額は400万円と債務超過寸前の状態であり、今回の増資によって経営基盤が大幅に改善する。
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