2025年09月24日
ファジアーノ岡山が2025年度(5ヶ月間)の決算を発表
ファジアーノ岡山を運営する株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブは2025年9月24日、第20期決算(自2025年2月1日、至2025年6月30日: 5ヶ月間)を発表した。
2026年夏のシーズン移行に合わせて決算期を変更するクラブが多いと思われるが、ほとんどのクラブは開催されるシーズンに合わせて「25年通年」「26年上半期」という区切り方をすると予想される。そうした中でファジアーノ岡山は、2025年を2月から6月の5ヶ月間で区切り、25/26年を1事業年度とする方針を4月に表明していた。
今回発表されたのは損益計算書であり、例年別ページの電子公告に掲載される貸借対照表は現時点でまだ更新されていない。
項目 | 数値 | 前年差 |
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売上高 | 19億0900万円 | |
営業利益 | 1億5800万円 | |
経常利益 | 1億5700万円 | |
当期純利益 | 9700万円 | |
純資産額(推定) | 3億5700万円 | 9700万円 |
リーグ戦平均入場者数(6月時点) | 14,370人 | 5,182人 |
総入場者数(6月時点) | 158,075人 |
第20期決算
第20期の5カ月間での営業収入は19億0900万円、営業費用は17億5000万円、営業利益が1億5800万円となり、累積赤字の状態が解消されました。
営業収入については、カテゴリーがJ1となったこともあり、ご協賛の金額・社数の増加や平均入場者数の増加、グッズ・フーズ販売での収入増加などにより、前期の約半分の期間となる5ヶ月間の実績ではありながらも、前期に迫る数字を計上しております。営業費用については、初めてのJ1リーグの舞台の戦いに備え、選手・チームスタッフ人件費に積極的に投じるとともに、合宿費や遠征費等チー ム関連費を積み増してまいりました。
ファジアーノ岡山の第20期の売上高は19億0900万円。J1初昇格の効果により、5ヶ月間で前年度とほぼ同水準の売上高を記録した。報道によると、従来どおり1年間で決算を行った場合、売上高は約35億円と見込まれている。
今まで通り1年間での決算報告だった場合の営業収入は約35億円の見込みだとしています。
増収の要因はJ1昇格に伴う各部門の伸びによる。5ヶ月間の事業年度であるにも関わらず、入場料収入やグッズ収入はすでに前年度を上回り、スポンサー収入も前年度に並ぶ勢いだ。
入場料収入は3億5000万円で、前年度比119%となった。6月までのホームゲーム11試合の総入場者数は158,075人、平均入場者数は14,370人で、昨シーズン比156%となった。なお、会計上シーズンチケットの売上は開催試合に按分して計上されるため、全額が第20期に含まれるわけではない。
当期純利益は9700万円。貸借対照表は未発表だが、前年度の数値を基に単純計算すると、第20期末の純資産額は3億5700万円となる。
25/26年度以降の予算
第21期・第22期の予算
第21期(令和7年7月1日から令和8年6月30日まで)は、2025シーズンのJ1リ ーグにおける7月以降の期間と、翌年の特別大会の業績が反映されるという特殊な期でございます。
第22期(令和8年7月1日から令和9年6月30日まで)については、第21期のこの少し特殊な期間を経て、営業収入40億円の達成を目指してまいります。入場者数の伸長が見込めない現在の施設環境下において、「子どもたちに夢を!」というクラブ理念を追求しながらも今ある施設環境を最大限に活用し、各事業部門での更なる成長を図ります。費用につきましては、トップチーム強化、アカデミーの更なる環境整備への積極投下に加え、2026/27シーズンから始まるU-21 Jリーグへの参加にあたっての準備を進めてまいります。
決算期変更により、25/26年度はシーズンを跨ぐ特殊な期となる。その次の26/27年度では売上高40億円を目標としている。この2期については、先日発表されたクラブライセンス制度改定に伴い、財務基準における特例措置の対象となることから、ある程度強気の支出が可能とみられる。
一方で、ホームスタジアムであるJFE晴れの国スタジアムは既に毎試合満員状態となっており、入場料収入の伸びは頭打ちになると予想される。このため、新スタジアム整備は早急の課 題といえる。