2025年11月01日
カマタマーレ讃岐が増資の募集を発表
カマタマーレ讃岐を運営する株式会社カマタマーレ讃岐は2025年11月1日、増資の募集を発表した。増資の引受先は法人、団体および個人とし、団体および個人の場合は「カ マタマーレ讃岐支援持株会」を介して出資を行う。
臨時株主総会を開催し、増資募集の実施を決定いたしましたので、お知らせします。
このたび、「カマタマーレ讃岐支援持株会」(理事長 槙田實)は、株式会社カマタマーレ讃岐が行う増資に協力するために支援持株会会員を募集することになりました。
個人の方および団体(会社などの法人を除く)を対象として、新規会員募集と既存会員の方の増口(追加払込み)の募集を行います。
増資の内容
(1)募集株式の数: 普通株式500株
(2)払込金額: 1株につき10万円
(3)募集申込取扱期間: 2025年9月1日(月)から2025年12月31日(水)まで
(4)払込期日: 2025年12月31日(水)
(5)払込価額の総額: 5,000万円
(6)資本組入額: 1株につき5万円
(7)資本組入額の総額: 2,500万円
(8)増加する資本準備金: 2,500万円
普通株式500株を発行し、総額5000万円の資金調達を行う。このうち半分の2500万円は資本準備金に振り分けられる。
増資の目的
会社の財政基盤を強化し、資本の充実を図ることが目的です。
増資の趣旨と背景
今回の増資募集は、クラブの財務基盤を強化し、将来の運営安定性を高めることを目的としている。増資趣意書では「債務超過回避」という表現も用いられたが、実際には年度末時点での債務超過を直ちに回避するためというよりも、資本構成の健全化や財 務リスクの低減を図る意図が強いとみられる。クラブとしては、経営再建の一環として持続的な財務体質を整える狙いがある。
4.増資引受けのお願い
(1)当社は、現在、J1ライセンスを取得していますが、Jリーグより財政基盤の不安定さの指摘を受けています。そのため、今回の増資により、なんとしても債務超過を回避し2025年度中に資本を増強し、会社の財務基盤の強化を図るものであります。
(2)今、クラブは低迷期から脱出すべく第2の創業期にあります。目の前の困難を乗り越えなければクラブの未来はありません。これまでカマタマーレ讃岐に関わって下さったたくさんの方々の想いを未来につなげ、そして強いカマタマーレ讃岐が未来を担う香川の子どもたちにとって夢や希望となれるよう、何卒、趣旨にご賛同いただき、増資の引受けをお願いいたします。
財務状況とライセンス判定への影響
カマタマーレ讃岐の前年度決算における純資産額は約2700万円。7800万円の純損失を計上しており、今年度に同水準の赤字を計上した場合は債務超過に陥る水準だ。今年度の予算では売上高5億7400万円、営業費用6億3600万円、特別利益6700万円を見込み、最終利益600万円を目標としている。
クラブは2026特別シーズンのクラブライセンス判定におい て「財務面に特記事項」が付された。これはライセンス交付に直接影響しないものの、Jリーグが注意喚起すべきと判断した事項を示すものである。
Jリーグのクラブライセンス判定は毎年9月末に公表される。昨年のAC長野パルセイロでは、増資の確約を示すための手続きが相手方の事情(理事会や社員総会の日程など)により9月までに完了しないことから、「停止条件付きライセンス交付」という措置が取られた。一方で今回の讃岐は特記事項が付されたものの「停止条件付きライセンス交付」には至っていない。
今回の増資の公募は債務超過化のリスクを抑制し、将来の財務安定性を高める意味を持つことは確かだが、昨年の長野の例を踏まえると「この増資の実施が債務超過回避とライセンス交付の決め手になる」という理解にはやや慎重さが求められる。
今回の増資による純資産額の変化は2025年度決算に反映される。
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公式発表
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