いわてグルージャ盛岡が株式譲渡を発表　NOVA傘下からエムグループ傘下へ

いわてグルージャ盛岡を運営する株式会社いわてアスリートクラブは2025年12月1日、同社が発行する株式の51.4%についてNOVAホールディングス株式会社からエムグループホールディング&キャピタル株式会社へ譲渡されることを発表した。これにより、同クラブはNOVA傘下からエムグループ傘下へ移ることになった。

このたび、弊社株式会社いわてアスリートクラブ（本社：岩手県盛岡市、代表取締役社長：坂本太樹）が発行する株式の51.4％について、NOVAホールディングス株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役社長：稲吉正樹）とエムグループホールディング&キャピタル株式会社（東京都千代田区、取締役会長：立川光昭）が株式譲渡契約を締結しましたので、お知らせいたします。

これにより、エムグループホールディング&キャピタル株式会社が持株する株式会社いわてアスリートクラブの株式は、全体の51.4％となります。

【クラブ】株式譲渡のお知らせ

エムグループは多角的経営を進めており、SVリーグのヴォレアス北海道やBリーグの香川ファイブアローズなどを傘下に持つ。

これまでの経緯

NOVAは2019年10月にグルージャ盛岡（当時）の株式51.0%を取得し親会社となった。その後の増資でNOVAの持株比率は51.4%へと変動している。2022年10月には一部株式（33.4%）を秋田豊監督（当時）に譲渡し、秋田氏がオーナー社長を務める体制となったが、2024年11月にその株式をNOVAが再取得し、再びクラブを傘下に収める形となった。2024年11月時点のNOVAの持株比率は51.4%である。

エムグループは既存株主か

譲渡前のNOVAの持株比率と、譲渡後のエムグループの持株比率が51.4%で一致していることから、報道各社（NHK、テレビ岩手、岩手朝日テレビ）は「NOVAが保有するすべての株式をエムグループに譲渡し、完全撤退した」と報じている。

この中で、株式の５１.４％を保有する「ＮＯＶＡホールディングス」が、保有するすべての株式を、企業のＰＲ支援などを行う「エムグループホールディング＆キャピタル」に譲渡する契約を結んだと発表しました。

ＪＦＬ いわてグルージャ盛岡 新オーナーに立川光昭氏が就任

1日は盛岡市で記者会見を開き、これまで筆頭株主だったNOVAホールディングスが持つ全ての株式をエムグループホールディング＆キャピタルに譲渡することを発表しました。

JFLいわてグルージャ盛岡が経営体制変更　地域密着でJリーグ復帰目指す　岩手県盛岡市

グルージャは経営体制に関する会見を開き、現在ＮＯＶＡホールディングが保有している株式５１．４％の全てを、東京のＰＲ会社エムグループホールディング＆キャピタルに譲渡することを発表しました。

グルージャ　運営体制を変更【岩手】

一方で、エムグループは2022年9月に同クラブの第三者割当増資を引き受けたことを発表している。

もしエムグループが譲渡前に一定の株式を保有する既存株主だとすれば、譲渡前のエムグループの持株比率と譲渡後のNOVAの持株比率が一致しなければならないため、NOVAが持つすべての株式を譲渡するという情報とは矛盾することになる。逆にNOVAがすべての株式を譲渡しているのであれば、2022年の増資のプレスリリースとは食い違う。

これらはあくまで公開されている情報の範囲での計算上の話であり、実際の資本構成の推移を確定的に判断することはできない。

なお、NOVAからの出向で代表取締役社長を務めていた坂本太樹氏は新体制でも代表取締役を続投するとされているが、IBC岩手放送によれば、坂本氏はNOVAを退職しクラブにとどまるという。

日本フットボールリーグ（ＪＦＬ）のいわてグルージャ盛岡を運営するいわてアスリートクラブ（盛岡市）は１日、新たなオーナーに立川光昭氏（４９）が就任した。社長は引き続き坂本太樹氏（５３）が務める。チームは新オーナーの元で来季以降のＪリーグ復帰を目指す。

いわてグルージャ盛岡、新オーナーが就任　「10カ年計画立て基盤つくる」

また、1日開かれた臨時取締役会でエムグループの立川光昭会長がいわてグルージャ盛岡のオーナーとなり、社長を務めていた坂本太樹氏は所属していたNOVAホールディングスを退職し、社長にとどまると発表しました。

サッカーJFL・いわてグルージャ盛岡が新体制を発表

同日行われた記者会見では、新オーナーの立川光昭氏が「10ヵ年計画」を掲げ、経営基盤の確立や地域に根ざした取り組みを中長期的に進める方針を示した。

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