2022年05月10日
カマタマーレ讃岐が2021年度決算を発表
カマタマーレ讃岐を運営する株式会社カマタマーレ讃岐は2022年5月10日、2021年度決算を発表しました。
主なトピック
- 収支均衡に向けて
- クラブハウス建設に向けた増資の検討
主な指標
項目 | 数値 | 前年比 |
---|---|---|
営業収入 | 4.07億円 | 0.11億円 |
営業費用 | 4.42億円 | 0.25億円 |
営業利益 | ▲0.35億円 | 0.36億円 |
経常利益 | ▲0.39億円 | 0.02億円 |
当期純利益 | ▲0.39億円 | 0.03億円 |
純資産 | 0.50億円 | 0.40億円 |
損益計算書 (抜粋)
( 単位: 百万円) | 営業収入 | 営業費用 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
---|---|---|---|---|---|
2019決算 | 561 | 575 | -14 | -18 | -24 |
2020決算 | 396 | 467 | -71 | -41 | -42 |
2021決算 | 407 | 442 | -35 | -39 | -39 |
前年比 | 11 | 25 | 36 | 2 | 3 |
貸借対照表 純資産の部
(単位: 百万円) | 純資産 | 資本金 | 資本剰余金等 | 利益剰余金 | (当期純利益) |
---|---|---|---|---|---|
2019決算 | 131 | 77 | 76 | -22 | -24 |
2020決算 | 90 | 77 | 76 | -64 | -42 |
2021決算 | 50 | 77 | 76 | -103 | -39 |
前年比 | 40 | 0 | 0 | 39 | 3 |
1. 収支均衡に向けて
カマタマーれ讃岐の2021年度の営業収入は4.07億円でした。営業収入は前年比で微増、営業費用は低下しているため営業収支は改善されていますが、営業外収益の差で2020年度とほぼ同水準の3900万円の当期純損失を計上しています。
コロナ禍以前である2019年度とは営業収入が約1.5億円ほどの差がありますが、2019年度はJ3降格1年目のため降格救済配分金が9000万円支給されています。これを除いたコロナ禍以前の水準との実質的な差は約6000万円になります。
引き続き、コロナ禍での経営になりますが、来年秋をめざして整備する宝山湖クラブハウス建設のためにも、営業収益の拡大と営業費用の抑制に取り組み、今期の収支均衡をめざします。
2021年度の純資産額は0.5億円。今年度に同水準の当期純損失を計上しても債務超過にはなりませんが、将来の債務超過化の可能性を低減するために早期の収支均衡が必須です。
2. クラブハウス建設に向けた増資の検討
カマタマーレ讃岐は2021年12月21日に、三豊市と「三豊市宝山湖公園におけるスポーツを核とする地域活性化に関する協定」を締結したこと、また協定締結に伴い三豊市宝山湖公園にJ1規格のクラブハウスを建設することを発表しています。
宝山湖公園改修工事は三豊市が天然芝グラウンド2面、人工芝グラウンド1面、多目的グラウンド1面を2021年7月から2023年3月末にかけて整備する事業です。供用開始は2023年9月を予定。カマタマーレ讃岐は天然芝グラウンド1面を優先利用し、またクラブハウスの建設資金を企業版ふるさと納税で拠出する計画です。
プレスリリースで掲載された別紙「会社の対処すべき課題と打ち手」には、クラブハウス建設を目的とする企業版ふるさと納税の資金調達として2022年度内の増資の検討が記されています。
進行期(2023年1月期)では、このクラブハウス建設に向けて、現在、具体的な資金計画と投資計画の策定に取り組んでおります。クラブハウスの建設資金自体は、三豊市を受け皿とする「企業版ふるさと納税制度」を活用することにしており、また建設費の支出時期は、来期(2024年1月期)になりますが、その前提として会社の財務体質を強化すべく、本進行期(2023年1月期)での募集株式発行による増資を検討しております。
2022年現在カマタマーレ讃岐はJ1ライセンスを保有していません。J1クラブライセンスを取得するには練習場に隣接したJ1規格のクラブハウスを所有、あるいは年間を通して 利用できることを所有者と合意する必要があります。
I.04 A等級 トレーニング施設
(2) ライセンス申請者は、年間を通じてライセンス申請者専用のもしくはライセンス申請者が優先的に利用できる、以下の各号に定める設備を備えたトレーニング施設を有していなければならない。
① クラブハウスに隣接した常時使用できるフルサイズの天然芝もしくはJリーグが認めたハイブリッド芝のピッチ1面
② 前号のピッチを観覧できるエリア。ただし、一般客およびメディアそれぞれのために設けられているものとする
③ 以下の設備を備えたクラブハウス
- イ. トレーニングジム
- ロ. トップチーム用の更衣室(トップチームの選手全員が使用可能な数のロッカー、8基程度のシャワー、トイレを備えていること)
- ハ. ビジターチーム用の更衣 室
- ニ. メディカルケアスペース(マッサージ台2台、ベッド、担架、AED、冷蔵庫、製氷機を備えていること)
- ホ. トップチームの選手、コーチ、チームスタッフ全員が収容可能なミーティングルーム(映像再生装置が使用可能であること)
- ヘ. メディアからの取材に対応するスペース
- ト. メディアが作業できるスペース(ヘ.のスペースとは別であること)
- チ. 駐車場(クラブ関係者、メディア、一般利用者それぞれのために用意されていること)
J1クラブライセンス交付規則
リンク
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