レノファ山口が増資及び減資の実施を発表

2022年09月12日

レノファ山口が増資及び減資の実施を発表

レノファ山口FCを運営する株式会社レノファ山口は2022年9月12日、増資及び減資の実施が完了したことを発表しました。

株式会社レノファ山口は、2022年4月29日に開催した定時株主総会において決議された「募集株式の発行」及び「資本金の額の減少」を実施し、これらの手続きが2022年9月5日をもちまして完了いたしましたので、お知らせいたします。

増資及び減資のお知らせ (2022年9月12日)
www.renofa.com

レノファ山口はコロナ禍初年度である2020年度に1.38億円の純損失を計上したため、純資産が-0.88億円と債務超過の状態に陥りました。翌2021年度にも1.21億円の純損失を計上したため、2021年度決算における債務超過額は2.09億円です。
Jリーグクラブライセンス制度では通常、債務超過の状態が認められていませんが、コロナ禍における財務基準の特例措置によって2023年度決算までは債務超過が認められています。ただし、2022年度決算、2023年度決算は猶予期間となり、「債務超過額の増加」と「新たに債務超過になること」が認められていません。

クラブライセンス判定における財務基準について (2022年6月28日)
aboutj.jleague.jp

今回実施した4.01億円の増資によってレノファ山口は2022年度決算における債務超過解消の見込みが大きくなりました。2022年度決算で1.92億円以上の純損失を出さなければ純資産がプラスとなり、期限よりも2年早い債務超過解消が実現します。

増資の引受先は明かされていません。

増資後に実施した無償減資では資本金の額を5.00億円から1.00億円に減少させています。減少分の4.00億円のうち、3.08億円を利益剰余金に、0.92億円を資本剰余金に振り替えています。無償減資は資本金(または資本剰余金等)の額を減らし、他の項目に振り替えを行うことなので、純資産の額は変化しません

[Advertisement]

貸借対照表 純資産の部 (推定)

増資後

(単位: 百万円)純資産資本金資本剰余金等利益剰余金
2019決算50990-49
2020決算-88990-187
2021決算-209990-308
増資後1925000-308

減資後

(単位: 百万円)純資産資本金資本剰余金等利益剰余金
2021決算-209990-308
増資後1925000-308
減資後192100920

リンク

増資及び減資のお知らせ (2022年9月12日)
www.renofa.com
レノファ幹部とサポーターが一堂に (2022年6月10日)
yama.minato-yamaguchi.co.jp
レノファ山口が増資及び減資の実施を発表

日付: 2022年09月12日

最終更新日: 2022年09月12日

クラブ: 山口

レノファ山口FCの最新の記事

  • 【2022年度完全版】債務超過を解消したクラブ

    2023年07月25日

レノファ山口FCの記事一覧
レノファ山口FCの経営情報一覧

ベガルタ仙台が1億800万円の黒字決算見込み

ベガルタ仙台が3億円規模の増資を完了と報道

Jクラブ経営情報ポータル

© 2024 cieloazul310 All rights reserved. Built with Gatsby