2024年02月15日
レッドブルが大宮アルディージャ買収の可能性と報道
レッドブル社がJクラブの買収に動いており、現在は大宮アルディージャがその最有力候補として挙がっていることが2024年2月15日付のスポニチアネックスで報じられています。
世界170カ国以上でエナジードリンクを販売する飲料メーカーのレッドブル社が、Jクラブ買収に動いていることが14日までに分かった。複数のJリーグ関係者によれば、オーストリアの本社と東京・六本木にあるジャパン本社が数年前から密に連携を取り、買収計画を本格的に発動。複数クラブと交渉を行ってきたという。現在はJ3大宮が最有力候補に挙がり、交渉は順調に進んでいるとの情報もある。
チームの名称と外資によるクラブの保有
名称
オーストリアに本社を置くレッドブル社はレッドブル・ザルツブルク(オーストリア)、ニューヨーク・レッドブルズ(アメリカ)、RBライプツィヒ(ドイツ)、レッドブル・ブラガンチーノ(ブラジル)などのサッカークラブを保有していますが、これらはレッドブルによる買収時に社名を冠したチーム名に変更しています。
Jリーグではチームの名称に企業名を入れることは禁止とされていますが、この内容はJリーグ規約では明文化されていません。名称については、新規入会にあたっては「事前に理事会の承認を得る」、「正当な事由がある場合」は「Jリーグの承認を得」ることが必要と規定されています。
第31条〔Jクラブの名称等〕
- Jクラブの法人名、チーム名および呼称(以下総称して「名称」という。ただしチーム名および呼称には地域名が含まれているものとする)ならびにホームタウンは次のとおりとする。
- Jクラブとしての新規入会にあたっては、その名称について事前に理事会の承認を得るものとする。
- Jクラブの名称は、原則として変更することができない。ただし、正当な事由がある場合において、Jリーグの承認を得たときはこの限りではない。
外資によるクラブの保有
外資によるJクラブの保有については、Jリーグ規約においてJクラブの要件を「総株主の議決権の過半数を日本国籍を有する者か内国法人が保有する株式会社であること」という文面にすることで禁止が明文化されていましたが、2020年の改正でこの文面は削除されており、2024年現在は外資によるクラブの保有が規約上可能であると考えられます。
したがってレッドブルがJクラブを子会社化する場合は、現地法人であるレッドブル・ジャパン株式会社を挟む必要はなく、オーストリアのレッドブル本社が直接親会社となることも考えられます。
第16条〔J3クラブの資格要件〕
J3に属するチームを保有するJクラブ(以下「J3クラブ」という)は、以下の要件を具備するものでなければならない。なお、J3クラブの数は20とする。
- J1クラブライセンス、J2クラブライセンスまたはJ3クラブライセンスの交付を受け、それが取り消されていないこと
- 日本法に基づき設立された株式会社または公益社団法人であること
レッドブルによる大宮アルディージャ買収について現時点ではスポニチの報道以外の情報はありませんが、同記事には過去に何度かオーナーシップの変更の可能性があったことが記載されています。
今季クラブ初のJ3で戦う大宮は、昨年もJリーグのパートナー企業が買収に名乗りを上げるなど、過去に何度もオーナー企業交代の可能性が浮上している。
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