北海道コンサドーレ札幌が石屋製菓の子会社化との報道

2025年01月14日

北海道コンサドーレ札幌が石屋製菓の子会社化との報道

北海道コンサドーレ札幌を運営する株式会社コンサドーレが第三者割当増資を実施し、石屋製菓株式会社の子会社となることを2025年1月14日付の北海道新聞および日本経済新聞が報じている。

石屋製菓(札幌)が、サッカーJリーグ2部(J2)の北海道コンサドーレ札幌の運営会社コンサドーレ(同)に6億円を追加出資する方針を固めたことが10日、分かった。コンサドーレは2024年1月期まで6期連続で最終赤字となっており、筆頭株主として自己資本の強化を支援する。

引用はYahoo!ニュースより

石屋製菓、コンサドーレに6億円追加出資へ 6期連続赤字で資本を強化

石屋製菓(札幌市)は1月末までにサッカー・Jリーグの北海道コンサドーレ札幌を運営するコンサドーレ(同市)を子会社化する。コンサドーレが14日開いた臨時株主総会で6億円の追加出資が決まった。出資比率は60.6%となる。

石屋製菓、コンサドーレを子会社化 石水氏が社長兼任

報道によると今回の増資における石屋製菓の出資額は6億円。増資後の出資比率は60.6%と過半数を超えることから、北海道コンサドーレ札幌は石屋製菓の子会社となる。

今回の増資に関するクラブからの発表はないが、石屋製菓代表取締社長の石水創氏が新たにクラブの代表取締役社長となる役員人事が発表されている。

石屋製菓、コンサドーレに6億円追加出資へ 6期連続赤字で資本を強化 (2025年1月14日)
www.hokkaido-np.co.jp
石屋製菓、コンサドーレを子会社化 石水氏が社長兼任 (2025年1月14日)
www.nikkei.com
役員人事に関するお知らせ (2025年1月14日)
www.consadole-sapporo.jp
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増資の内容

報道によると今回の増資の規模は6億円。出資者は石屋製菓。増資後の石屋製菓の持株比率は60.6%となり過半数を超える。

では増資前のクラブの株主構成はどのようであったか。各年度における主要株主はコンサドーレサポーターズ持株会の業務報告書から確認することができる。北海道コンサドーレ札幌は2022年9月に第三者割当増資を実施しており、これが直近の増資である。したがって、持株会が2023年3月に発行した『業務報告書(2023)』に掲載されている内容が最新の株主状況である。

それによると今回の増資前の石屋製菓の持株比率は48.5%であった。石屋製菓は2017年に実施した増資において筆頭株主となり、以後2018年、2022年の増資において出資比率を高めていった。

2022年度末の株主状況

(3)(株)コンサドーレの株主状況

  • 資本金の額: 1,736,559,000 円
  • 発行済株式総数: 649,772 株
主要株主 (株主名 / 所有株式 / 持株比率)
  1. 石屋製菓(株): 315,128 株 / 48.5%
  2. ダイアモンドヘッド(株): 99,800 株 / 15.4%
  3. カタギリコーポレーション(株): 66,600 株 / 10.2%
  4. (株)進学会ホールディングス: 33,280 株 / 5.1%
  5. 当持株会: 31,160 株 / 4.8%

※(株)コンサドーレは、2022.9.30 付で資金調達(8 億 9880 万円)を行った結果、当持株会の持株比率は、8.9%から4.1%減少し、4.8%(第5位株主)となりました。

コンサドーレサポーターズ持株会 業務報告書(2023)

持株会概要
www.consadole-sapporo.jp

北海道コンサドーレ札幌は2017年以降に実施した増資において、一株3,000円で新規株式を発行している。今回の増資の総額6億円から計算すると、新規発行株式数は200,000株と考えられる。その場合、クラブの発行済株式総数は849,772株となり、そのうち石屋製菓の保有分は515,128株となる。持株比率を計算すると515,128 ÷ 849,772 = 60.6%となり日本経済新聞の記事で書かれた数値と一致する。このことから今回の増資の引受先は石屋製菓1社であると考えられる。

北海道コンサドーレ札幌の2023年度の純資産額は400万円。増資後の純資産額は6億400万円となる。
報道によると今年度(2024年度)も赤字に着地する見込みであるという。その場合、純損失額が6億400万円以内であれば債務超過に陥らない。

2024年4月報道のゼラフットボールによる増資に関して

2024年4月26日に、北海道コンサドーレ札幌がゼラフットボール有限責任事業組合法人を引受先とする9億円規模の増資を6月を目処に実施することを財界さっぽろが報じていた。しかしながら半年経過しても本件の続報はなく、今回新たに石屋製菓を引受先とする増資の実施が報道された。

もし当初の報道通りゼラフットボールによる増資が実施されていれば、今回の増資によって石屋製菓の持株比率は過半数を超えることはない。したがって、ゼラフットボールによる増資は凍結、あるいは破談となった可能性が高い。

北海道コンサドーレ札幌が2023年度決算を公開及び第三者割当増資の報道 (2024年4月26日)

リンク

公式発表

役員人事に関するお知らせ (2025年1月14日)
www.consadole-sapporo.jp

報道

石屋製菓、コンサドーレに6億円追加出資へ 6期連続赤字で資本を強化 (2025年1月14日)
www.hokkaido-np.co.jp
石屋製菓、コンサドーレを子会社化 石水氏が社長兼任 (2025年1月14日)
www.nikkei.com
コンサ社長に石屋製菓・石水社長 臨時株主総会 6億円追加出資も承認 (2025年1月14日)
www.hokkaido-np.co.jp

その他

持株会概要
www.consadole-sapporo.jp

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日付: 2025年01月14日

最終更新日: 2025年01月19日

クラブ: 札幌

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