2025年04月23日
ガイナーレ鳥取が2024年度決算を発表
ガイナーレ鳥取を運営する株式会社SC鳥取は2025年4月23日、2024年度(自2024年2月1日、至2025年1月31日)の決算を発表した。
今回発表されたのは損益計算書及び貸借対照表。Jリーグ発表に基づく内訳は公開されていない。
項目 | 数値 | 前年差 |
---|---|---|
売上高 | 5億4031万円 | 7130万円 |
営業利益 | 1136万円 | 7548万円 |
経常利益 | 259万円 | 6845万円 |
当期純利益 | 144万円 | 6931万円 |
純資産額 | ▲3億0218万円 | 144万円 |
リーグ戦平均入場者数 | 2,434人 | 154人 |
年間総入場者数 | 53,922人 | 10,597人 |
売上高は5億4031万円。前年差7130万円の増収となった。報道によると増収の要因は広告料収入と入場料収入の増加である。リーグ戦平均入場者数は微増であるが、YBCルヴァンカップのホーム開催により年間総入場者数は一万人以上増加した。
当期純利益は144万円。7000万円以上の増収に対して費用を前年度と同水準に抑え黒字決算となった。
純資産額はマイナス3億0218万円。ガイナーレ鳥取はコロナ禍初年度である2020年度に債務超過に陥っており、以降5期連続の債務超過となった。
クラブライセンス制度の財務基準では通常債務超過は認められていないが、コロナ禍の影響により設けられた特例措置によってライセンスが認められている。24年度は黒字決算により「債務超過額が増加してはいけない」という猶予期間の基準を満たすこととなった。
特例措置
2020年度、2021年度、2023年度決算が対象
- 債務超過、3期連続赤字をライセンス交付の判定対象としない
- 対象年度に新たに債務超過に陥っても判定対象としない
猶予期間
2022年度、2024年度決算が対象
- 債務超過が解消されていなくてもよいが、前年度より債務超過額が増加してはいけない
- 新たに債務超過に陥ってはいけない
- 3期連続赤字のカウントをスタートする(2024年度から)
コロナ禍において設けられた財務基準の特例措置は2024年度限りで廃止となる。したがって来年1月末に訪れる2025年度決算までに債務超過を解消しなければならない。より具体的に言うと、今年行われる2026シーズンのクラブライセンス審査において、25年度決算における債務超過の解消を合理的に説明することがライセンス付与の条件となる。
ガイナーレ鳥取の約5億円という経営規模に対して債務超過額は約3億円と莫大であり、純利益によって債務超過を解消するのは現実的ではない。25年度内の債務超過解消には増資の実施が不可欠であるため今後の動向に注視したい。
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公式
報道
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