松本山雅FCを運営する株式会社松本山雅は2026年4月22日、2025年度決算(自2025年2月1日、至2026年1月31日)を発表した。
引用終わり出典第16回定時株主総会開催のご報告新規タブで開きます当期のフットボールにおいて、Jリーグ昇格以降最低となる明治安田J3リーグ 15位という結果に終わりましたことを、関係者ならびにファン・サポーターの皆さまに深くお詫び申し上げます。一方で、経営面においては収益構造の見直し等により、4期ぶりの黒字を達成し、2025年1月期対比で当期純利益について201百万円の改善となりました。これもひとえに、すべてのステークホルダーの皆さまのご支援の賜物であり、心より感謝申し上げます。引き続き、競技力の向上と持続可能なクラブ経営の両立に努めてまいります。

第16回定時株主総会開催のご報告 (2026年04月22日)新規タブで開きます
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決算概要
今回発表されたのは損益計算書および貸借対照表。
| 項目 | 数値 | 前年差 |
|---|---|---|
| 売上高 | 15億0620万円 | +7458万円 |
| 営業利益 | 1898万円 | +2億3326万円 |
| 経常利益 | 4276万円 | +2億3310万円 |
| 当期純利益 | 925万円 | +2億0140万円 |
| 純資産額 | 3億6324万円 | +925万円 |
| リーグ戦平均入場者数 | 7,573人 | -917人 |
| 年間総入場者数 | 152,422人 | -27,682人 |
売上高は15億0620万円。前年度比7458万円増となり、J3降格後に続いていた減収傾向から増収に転じた。
売上高の内訳は公表されていないが、「ヤマガプレミアム」で無料配信されている横関浩一CEOの一問一答では決算の詳細が説明されている。一問一答や報道によると、オフィシャルパートナーの増加やユニホーム鎖骨パートナーの獲得による広告料収入の増加、ならびに物販収入の伸長が寄与した。一方で、サンプロアルウィンの鉄骨落下事故の影響によりホームゲーム4試合を別会場で開催したことで、入場料収入は伸び悩んだ。
引用終わり出典山雅、4期ぶりの黒字 広告料などの収入増加新規タブで開きます収入の柱となる広告料、物販、入場料のうち、広告と物販が前期を上回った。広告料収入の伸びはオフィシャルパートナーの増加やユニホーム鎖骨パートナー獲得などが要因。入場料はサンプロアルウィンの鉄骨落下などの影響で苦戦したが、全体の売上高は15億620万円で前期より5・2%増えた。
ホームゲーム運営費やトップチーム強化費を抑えたことで売上原価は10億5788万円(前期比12.8%減)となった。販売費および一般管理費は4億2933万円(同0.7%減)に抑制し、1898万円の営業利益を確保した。
引用終わり出典【一問一答】横関 浩一代表取締役CEO ※無料配信新規タブで開きます――どうしても経営面はトップチームの成績に左右される部分もあると思いますが、黒字化だけでなく売上高も前期に比べて増えています。そこにはどんな創意工夫がありましたか?
おっしゃる通り、営業売上に関しては、トップチームの成績も一つの要因だと考えます。ただ、営業売上を一つずつブレイクダウン(詳細な分析を)していくと、法人営業は前年から104%超を達成することができました。 これは社内の営業担当の功績でもありますが、パートナーの皆さまに支えられた1年だったと思っています。
一方、オフィシャルパートナーの課題解決に貢献し、対価を受け取ることができているかというと、まだそこまでには至っていない部分もあると思います。本来的には対価をいただくにあたって、何らかしらの課題を解決しなければならないと思います。
物販(主にグッズ販売)は2期連続で予算及び前年比達成ということで、商品に対する多様なニーズをとらえながら、適切なロット数の発注・管理など徐々に精緻化されてきているのではないかと思っています。
入場料収入に関しては、外圧が大きすぎた一年でした。(サンプロ アルウィンの)鉄骨部材の落下に伴い、(サンプロ アルウィンでの)ホームゲームが4試合できなかったことは大きかったです。結果的に予算を達成することはできなかったですが、未達を最小限にとどめられたことは、関係者のみなさまのご理解・ご協力のおかげだと感じております。
分配金に関しては降格に伴う救済期間が終了し、昇格・降格がない今のタイミングで回復することは容易ではないと思っています。
――コストの適正化に関しては、どんな形を取られたのでしょうか?
コストの削減に関しては、お伝えしづらいことがあるのも事実です。トップチームの経費に関しては、ある一定水準の金額を削減したことは事実です。
具体的な数字として、約1.5億円のコストを削減いたしました。約1億円はトップチームに関わる部分ですが、約5,000万円はトップチーム以外の部分でコスト削減しながら売上を拡大しています。今後はトップチームに関わる費用は、もう一度増加させなければなりません。こちらは何よりも最優先となります。
J3降格以降はJ2復帰に向けた積極投資が続いていたが、本年度はトップチーム強化費や試合運営費などで約1.5億円のコスト削減を実施し、収支が大きく改善した。
当期純利益は925万円の黒字となり、4期ぶりの黒字決算となった。経常利益は4276万円を計上したが、スタジアムの災害に伴う特別損失4498万円を計上したことなどにより、最終利益は925万円にとどまった。
純資産額は3億6324万円となり、黒字の積み上げにより前年度から増加した。
なお、競技面ではJリーグ参入以降最低となるJ3リーグ15位に終わっており、経営面での収支改善と競技成績の低迷が並立する形となった。
今後の見通し
今回の決算発表とあわせて役員改選が行われ、経営体制が大きく変更された。2015年から2025年まで代表取締役社長を務めた神田文之氏は取締役を退任しクラブを去る。昨年から代表取締役社長を務める小澤修一氏は代表取締役CRO(チーフリレーションオフィサー)に役職を変更。新たな経営トップとして横関浩一氏が代表取締役CEOに就任した。
引用終わり出典唐突にも映る松本山雅の経営トップ交代 新旧経営陣の言葉から探る深層は新規タブで開きます小澤氏は、記者からの質問に先手を打つ形で、今回の狙いと自身の思いを語り始めた。
「クラブ経営に求められるスキルが高度化してきている。(これからの)10年間で経営規模を1.5倍から2倍にしていくことを考えた時に、もっとアクセルを踏む体制にしていかなければ追いつかない」と強調。選手として松本山雅で現役引退を迎え、一般社員からの叩き上げで社長に就いた自分自身を冷静に見つめ、「社長業は難しくて、思うようにいかないこともすごく多かった。このまま続けて大きな成長戦略を描けるかと言われれば、難しいと思ったことも事実」と率直な思いを吐露した。
横関氏は、今後10年間でクラブの経営規模を1.5倍から2倍に拡大する目標を掲げており、商圏外からの収益拡大などを含めた成長戦略に取り組む方針を示している。
引用終わり出典【一問一答】横関 浩一代表取締役CEO ※無料配信新規タブで開きます――中長期的な視点で考えた場合、CEOとしてやらなければいけないことは何だと考えていますか?
1つ目は、2024年から最低でも10年後に、1. 5倍から2倍の経営基盤を築かなければならない。
2つ目はフットボール及び経営規模において「TOP30(60クラブ中)」に一刻も早く到達すること。
3つ目は収益の面において、圏外収益。商圏のみでの収益に関しては、いつか限界値を迎える可能性もあります。圏外収益はここ数年で27%から32%、5ポイント程度アップしていますが、その拡大に関しては非常に大きなウエイトを占めてくる可能性があります。
4つ目は新収益です。Jクラブ平均としての入場料の平均値は約4億円強ですが、その他収益はもう5億円を超えてきています。平均値ではありますが、入場料収入よりもその他収入のほうが大きくなってきています。われわれとしては新たな収益源を探さなければならないというところで、今までとは違った能力が必要になります。
5つ目は地域への貢献であったり、関係人口の増加であったり、非財務的な価値をどうやって可視化しマネタイズするか。これも早急に検討が必要です。
なお、前述の一問一答によると、2026年度は決算期の変更に伴い5ヶ月間となる。2026/27シーズンの1年間については、売上高で前期比105%以上の成長を目指すとしている。売上の伸長と同時に、トップチームに関わる費用を増加させる方針も示した。
リンク
公式

第16回定時株主総会開催のご報告 (2026年04月22日)新規タブで開きます
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株式会社松本山雅 役員改選のお知らせ (2026年04月22日)新規タブで開きます
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【一問一答】横関 浩一代表取締役CEO ※無料配信 (2026年04月22日)新規タブで開きます
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報道

山雅、4期ぶりの黒字 広告料などの収入増加 (2026年04月22日)新規タブで開きます
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唐突にも映る松本山雅の経営トップ交代 新旧経営陣の言葉から探る深層は (2026年04月10日)新規タブで開きます
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「勝たないとダメだ」 “プロ経営者”の口から語られた勝利への熱き思い (2026年04月22日)新規タブで開きます
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