アビスパ福岡を運営するアビスパ福岡株式会社は2023年4月26日、2022年度決算を発表しました。

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主な指標
| 項目 | 数値 | 前年差 |
|---|---|---|
| 売上高(営業収入) | 28.29億円 | +6.97億円 |
| 営業利益 | 0.14億円 | +4.96億円 |
| 経常利益 | 0.16億円 | +5.18億円 |
| 当期純利益 | マイナス▲0.01億円 | +5.04億円 |
| 純資産 | マイナス▲3.33億円 | +0.22億円 |
アビスパ福岡の2022年度の営業収入は28.29億円。前年差7億円近い増収により、前年度に引き続き過去最高の営業収入を大幅に更新しています。その内訳としてスポンサー収入が約4億円、入場料収入が1.7億円ほど増加しています。
引用終わり出典決算報告及び役員人事 4/27(木)YouTube 配信のお知らせ新規タブで開きます第29期の売上高は、広告収入12億4千3百万円(対前期比53%増)、入場料収入4億8千万円(対前期比54%増)、その他の収入を加えまして、合計28億2千9百万円(対前期比33%増)となりました。営業費用は、28億1千5百万円(対前期比8%増)となり、営業利益は1千4百万円、経常利益は1千6百万円、当期純損失は1百万円となりました。
2022年度の当期純損失は0.01億円。「赤字」ではありますが通常時であれば均衡の取れた理想的な収支と評価できるでしょう。
しかしながらアビスパ福岡は前期までに3.55億円の債務超過を抱えています。クラブライセンス制度の財務基準の特例措置により2022年度決算には「債務超過額が増加してはいけない」というルールが適用されていたため、増資をしない限り黒字化が必須という状況でした。この件については年度内に増資を実施していたため、債務超過額の増加は免れています。また後述する期限までに債務超過を解消するためには、利益は大きければ大きいほど良いという状況でした。
その観点から言うと、当期純損失0.01億円という結果はやや望ましくない結果と言えると思います。
とはいえ、J1定着のために過大な支出を行なった前期に対して、トップチームへの強化費を増やしながらも収支を改善させたことは評価されるべきだと思います。
引用終わり出典J1福岡の新社長に34歳の古屋卓哉氏 経営強化に期待 川森敬史氏は会長に新規タブで開きますクラブは約3億3000万円の債務超過を抱えており、昨季決算も4季連続の赤字となった。古屋社長の下で営業を強化し、経営を健全化。川森会長はこれまで通りにチーム強化、クラブ経営など全てを統括する。
貸借対照表はプレスリリースには掲載されていませんが、川森前社長(現会長)によるYouTube配信「2022年度決算報告について」や報道によると、アビスパ福岡の2022年度決算における債務超過額は3億3300万円。当期純損失を計上しているものの、株式会社エイジェックによる2300万円規模の第三者割当増資によって、前年差2200万円減となっています。
財務基準の特例措置のスケジュール改定
なお2023年の均等配分金減額の影響により、クラブライセンス制度の財務基準の特例措置の内容は以下のように変更されています。
2023年度決算は新たに特例措置の対象となり債務超過額の増加が認められます。2024年度決算は猶予期間として債務超過額の増加が認められません。債務超過の解消期限は当初予定の2024年度末から2025年度末へと1年延長しています。
したがって債務超過によるクラブライセンスへの影響は以下の通りになります。
まず2024年のライセンス判定において、進行中の2024年度決算で債務超過額が増加しないことが合理的に見込まれることが必要になります。これを充足できなかった場合、2024年シーズンにJ1・J2所属であれば下位カテゴリへ降格、J3所属であれば2025年シーズンは勝点10減という制裁付きでクラブライセンスが交付されます。
次に2025年のライセンス判定において、進行中の2025年度決算で債務超過を解消できることが合理的に見込まれることが2026年シーズンのクラブライセンス交付の条件となります。
アビスパ福岡が2025年度決算までに債務超過を解消するには3年間で合計3.33億円以上、1年あたり約1億1100万円以上の純利益を出す必要があります。報道によると増資による債務超過の解消を検討しているようです。
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