レノファ山口が2022年度決算を発表

レノファ山口FCを運営する株式会社レノファ山口は2023年4月26日、2022年度決算を発表しました。

主な指標

レノファ山口の2022年度決算の営業収入は12.30億円(旧方式)。前年比2.20億円増でコロナ禍以前の水準に近づいています。内訳としては広告料収入が0.75億円増加したのに加えて、その他収入の増加分が約1億円増加しています。 コロナ禍で崩れた収支が改善し、0.74億円の当期純利益を計上しています。

改善内容としましては、社内体制を再構築することにより、各領域で活動量を増やすことができました。まず新規パートナーの参加を含めて、広告料収入を一定程度回復することができました。また新型コロナウイルスに対する入場制限が徐々に緩和されたこともあり、入場料収入の回復や、物販収入の成長を実現することができました。期中には第三者割当増資を実施し、債務超過を解消しました。これらにより、J1クラブライセンス取得における直近の課題はクリアできたことになります。

2022年度の決算数値について

2022年度決算の純資産額は2.66億円。
2021年度決算では2.09億円の債務超過に陥っていましたが、年度内に実施した4億円規模の増資により2022年度決算で債務超過を解消しています。

会計処理方式の変更

今回の発表では以下のような注釈がされています。

※当事業年度から、収益認識に関する会計基準等の適用を実施しています。
これに伴い、消費税及び地方消費税の会計処理を税込方式から税抜方式に変更しています。

2022年度決算から企業会計基準第29号「収益認識に関する会計基準」(2018年会計基準)を適用したことに伴い、会計処理方式の変更が行われています。

2021年度までは税込経理方式、2022年度からは税抜経理方式で会計処理を行っているそうです。税込経理方式は単純計算で税抜経理方式より約10%大きな値で表されているため、クラブの経営情報を時系列で見る際に留意が必要となります。また、このことからJリーグの発表では2つの会計処理方式が混在している可能性が考えられます。

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